愛おしさからはじまった物語

1章 布にふれた日
用事の帰り、ふと入った小さな布屋。棚の隅にある一枚の布に指が触れた。やわらかいのに凛として、静かなのにあたたかい。霧に包まれたスコットランドの丘を、ふと思い出した。 続きを読む...
2章 7歳の布
七歳のある日、特別なタータンが作られた。日本と英国の交流を記念した、日本デザインの布で、ハナも、そのタータンでスカートを誂えてもらった。鏡の前に立つと、スコットランドにいるのに、なぜか遠い国のことを思う。 続きを読む...
3章 Lのこと
ないなら、作ろう。ルークの L。レイアの L。——エルエルポウズという名前が生まれた日のこと。 続きを読む...
4章 かわいいが、とまらない 
ルークの首輪に通して、着けた。レイアにも、着ける。かわいくて、涙が出た。今まで来た道が、全部この瞬間に重なるような、そういう涙。 続きを読む...