ヴィンテージコレクションのはじまり
エルエルポウズのヴィンテージコレクションは、時を超えた愛おしさあふれるラインナップになっております。この記事では、このコレクションの背景にある高祖母のお話をしたいと思います。
着物を仕立てる職人だった高祖母
明治時代に生まれた高祖母は、着物を仕立てる職人、今でいうところの和裁士だったそうです。2階の南向きの明るい部屋が高祖母の和裁部屋だったそうで、そこには着物を仕立てる際に使用する長い机がおいてあり、火鉢には鏝(こて)が温められていたそうです。着物を着た高祖母が正座して、お客様の着物を仕立てる姿を、曾祖母や祖母は傍でよく見てきたと聞きました。
高祖母は、家族のためにも着物を仕立ててくれたそうです。わたしがもらい受けた多くの着物も、高祖母が曾祖母や祖母のために仕立てたものになります。なかでも、高祖母が晩年にわたしの母のために作った浴衣があるのですが、今では私の最も大切な宝物の一つとなっています。
高祖母の職人としての献身的な姿は、家族に深い影響を与えましたし、玄孫のわたしにおいては、日本の芸術や文化に対する深い敬意となりました。
伝統に新しい息吹を
ヴィンテージコレクションは、代々受け継がれてきた豊かな遺産を尊びつつも、現代的な感性も相まって新しく息をしています。古い着物は、丁寧にアップサイクルされ、ユニークなアクセサリーに生まれ変わりました。
そこには、着物に携わった職人の方々の物語があり、今日まで着物を大切にしてきた先人の想いもあります。それだけではなく、こうして今日、新しくいのち吹き込まれた作品には、お手に取ってくださるお客様のこれからの物語が待っています。
着物の再生は美しい循環になり、古き良きものは守られるだけではなく、愛おしさあふれる未来へ歩きはじめる作品となりました。ヴィンテージコレクションのすべてのアイテムに、遠い昔のはじまりがあり、未来に待ち受ける冒険への期待も込められています。
未来を見据えて
ヴィンテージコレクションを通じて、ほんの一端ではありますが、世界中の方々と日本の伝統や文化をシェアしていきたいと考えています。豊かな伝統とつながり、職人の技術を称えつつ、愛するペットとユニークに歩むあたらしい先の時代はいかがですか。
わたしたちと愛するペットとの暮らしのなかで、美しさと喜びあふれる芸術と伝統を、みなさまと一緒に受け継いでいけることを心より感謝しています。