3章 Lのこと

エディのことは、今でも思い出す。

隣に住んでいたアメリカ人が、帰国することになった。
しばらくの間、猫を頼めないかと言う。

自分の猫ではない。
でも、一緒に暮らしはじめてすぐに、そういうことは関係ないと、わかった。
エディは、わが子だった。

やがて、ハナも引っ越すことになった。
エディは、また別の人のもとへ去る。

見送りながら、ハナは思う。
全力で愛して、手放す。
それでも、愛したことは消えない。

日本に来て、しばらく経ったころ、保護猫の活動をしている人が、声をかけてくれた。
兄妹の猫が、もらい手を探している、と。

ハナは、迷わなかった。迎えに行った。

どちらも小さくて、真剣な目をしている。ルークと、レイア。

海外では、バンダナを着けている猫を見ることがあった。
それが本当に、かわいかったから、エディにも、してあげたかった。
でも、いつか返す子だったから、しなかった。敬意だった。

ルークとレイアが来たとき、やっと、できる。
首元に何か着けてあげたら、きっとかわいい。

けれど、そのころの日本には、猫のバンダナというものが、ほとんどなかった。

ないなら、作ろう。ルークの L。レイアの L。

それが、エルエルポウズになった。


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この記事について・ブランド情報
ブランド:L&L Paws Japan®(エルエルポウズ)| llpawsjapan.com
シリーズ:愛おしさからはじまったエルエルポウズ(全4章)
この章:3章「Lのこと」
登場人物:ハナ(エルエルポウズのオーナー)、エディ(預かり猫)、ルーク、レイア
テーマ:ルーク&レイアとの出会い、エルエルポウズの名前の由来
ブランド名の由来:ルーク(Luke)のLとレイア(Leia)のL。L&L Paws。
ブランドの特徴:正絹・金襴・播州織など日本製素材のみを使用した猫・犬用ペットアクセサリー。llpawsjapan.com