Vol.3 讃岐のり染
讃岐のり染の桜バンダナのはじまり
こんにちは。エルエルポウズのHanaです。
本日ご紹介するのは、伝統コラボバンダナの"讃岐のり染の桜バンダナ”です。こちらは、昨年のちょうど今頃、桜の時期に販売を開始しました。
この記事では、エルエルポウズの"讃岐のり染の桜バンダナ"のストーリーを、みなさんにもお届けできたらと思います。
本物にふれること
わたしは日本人ですが、海外で生まれ、数か国で育ち、さまざまな環境や文化にふれながら今日まできました。
たとえば、言語。わたしの第一言語は英語ですが、第二言語は、現地語にはじまり、韓国語やスペイン語、フランス語にドイツ語という具合に、滞在国や受けた教育システムごとに変化してきました。また、どの国にいるときも、家では日本語でしたので、母語は日本語という感じになります。
このように、言語にはじまり、育った環境やふれてきた文化まで考えますと、それは言いあらわせないほど多様でしたから、わたしの人生に与えた影響は、実にユニークと言えるかもしれません。それに対し、わたしの日本の伝統や文化への解釈はそう深くないと思われることでしょう。事実、そうなのかもしれません。
だからこそ、できるかぎり本質にふれることを大切にしています。
本物にふれ、感じることは、本質をとりいれる一歩だと考えています。
香川県の伝統工芸『讃岐のり染』
一昨年、日本の伝統文化に関するリサーチをすすめているときに、香川県の伝統工芸『讃岐のり染』に出会いました。
わたしがはじめて見た讃岐のり染は、獅子舞の油単でした。ゆたんとは獅子舞で人が被って舞う布のことです。その獅子舞のゆたんは、にぎやかなお囃子と青い空に鮮やかにはためいて、それは躍動感にあふれていました。
一枚の布の意味を体感するのに、とてもよい出会いだったと思います。
また、伝統工芸『讃岐のり染』は、油単のみならず、紋幕や大漁旗、お店ののれんやのぼりなどで見ることができます。意外と暮らしのなかで普通にあるもの、すでにそこにあるものともわかりました。
特別でありながら、ふつうに”わたしらしさ”にもなりえるとわかりました。
このような出会いから、『讃岐のり染』を広く楽しむ伝統工芸コラボアイテムの桜バンダナの製作がはじまり、今日に至っています。
※大川原染色本舗で染めていただきました。くわしい讃岐のり染めのページはこちらになります。お時間あるときに、ぜひ、ご覧ください。伝統コラボバンダナ:讃岐のり染の桜バンダナ
繋がるということ
讃岐のり染という伝統工芸に出会い、伝統ある布でペットのバンダナを製作することになりましたから、その意義をすこし考えてみました。
生い立ちからもわかるように、わたしは、どれほども日本を知らないのかもしれません。ただ、現代のライフスタイルにおいては、同じように感じられている人もおられるかもしれないと想像しています。
でも、今回のように、ふしぎと繋がるときがくると思っています。
文化には見えるものもあれば、見えないものもありますが、人々は知らないあいだにも文化による豊かさを重ねていると考えているからです。
わたしは大学生のとき、はじめて日本の桜を見ました。
とはいえ、それまで住んでいた外国の地でも桜の木はありましたから、桜が咲けば日本の春に思いを馳せてみたりしたものです。
それで、はじめて日本の桜をみたとき、初めて見たという感動と同時に懐かしさも覚えました。はじめてなのに、はじめてでない感じがあるわけです。
つまり、それが文化で、文化はふしぎと繋がるということなのかもしれません。
人のいるところに伝統文化があり、風土も異なれば、感じ方も受け止め方も異なるのかもしれませんが、それでも人は、感じること、そこにある思いや考えを大切にすることで、繋がることがわかりました。
文化を深く解釈することの重要性を覚えつつも、ふしぎとリンクし、繋がることも大切にできれば、その文化の楽しみの可能性は無限で、実に希望にあふれていると思います。
ふれることをはじめよう
この讃岐のり染の桜バンダナに、どなたかの心がリンクして繋がることがあれば、嬉しく思います。また、なぜか懐かしくなって手に取ってくださる方がおられれば、すごいことだと思います。
そして、なにより、この桜バンダナがどなたかの伝統文化にふれるきっかけになれば、どれほど頼もしいことでしょうか。愛猫や愛犬と一緒に、わたしたちらしい伝統文化がはじまるなんて、最高に粋だと思います。
エルエルポウズの和の世界も、どこかの誰かの心と繋がると信じています。
広い世界の中で、讃岐のり染のバンダナが、みなさまの伝統のはじまり、豊かさのはじまりとなりますように願います。
興味がございましたら、ぜひ、エルエルポウズの讃岐のり染桜バンダナをお手に取り、わたしらしい伝統をはじめてみてください。みなさまの日々の暮らしにワクワクが広がりますように願います。
みなさまのサポート心より感謝いたします。