Vol.7 和柄生地
和の世界
子どものころ、ポルトガルを訪れたことがある。
家族で滞在したリスボンのカフェで、小さな星形のお菓子を出してもらった。
砂糖を固めたそのお菓子を口に入れると、じわりと甘さが広がった。これがコンフェイトか、と思った。日本語でいう「金平糖」のもとになったお菓子だ。
帰り道、そのことを考えた。
金平糖はポルトガルから来た。カステラもそうだ。天ぷらだって、実はポルトガルの調理法が伝わったという。外からやってきたものが、日本に根付いて、いつのまにか日本のものになっている。
外から来て、日本になる
これは、とても日本らしいことだと思う。
異なる文化を、排除するのでもなく、そのまま取り込むのでもない。
それでいて、いつの間にか日本の感性で染め上げて、独自のものにしてしまう。
その柔軟さと、しかし根底にある確固たる和の感覚とが、不思議な緊張感を生んでいる。
ペットのバンダナも、考えてみれば同じ感覚がある。
自由で、どこかフリースタイルな雰囲気があるのに、昔からあったみたいに、不思議としっくりくる。
金平糖がいつのまにか日本のお菓子になったように、そのスタイルがここに根付いている。
コッカさんとの出会い
このたび、エルエルポウズは、創業70年以上の歴史を持つテキスタイルメーカー、KOKKAさんとあらためてご縁をいただいた。
コッカさんのこんぺいとう柄の生地を見たとき、笑顔になった。
ポップで、かわいくて、でも、どこか懐かしい。
そして、同時に、日本製の布には、職人の手と、時間の重みと、現代の感性が、自然に溶け合っている。
和の世界。とけあって、できたユニークな甘さを楽しむのもいいかもしれない。
そんな布で作ったアクセサリーをペットが纏う。
ポップかわいい和の暮らし。エルエルポウズの目指すところ。