
ほんものフォト部 vol.1
光の選び方
午前中の窓際が、わたしは好きです
猫の写真をきれいに撮りたいときは、光が大事になると思います。カメラより先に、今日の光が、どんな光かを確かめることが、わたしの撮影の始まりです。
ルークとレイアの写真を撮り始めて、気づいたことがあります。
うまく撮れた日は、たいてい午前中でした。光がちがう、と感じたのです。
午前中の窓際が、わたしは好き
わたしは、晴れた日の午前中に撮影することが多いです。
窓際の午前の光は、柔らかくてふんわりとした感じがして、ルークとレイアがいつもより美しく見える気がします。毛並みのやわらかさが、そのまま写真に出てくる。
午後の光も、もちろんきれいです。夕方の斜光が美しい日もある。でもわたしは、午前中の光が一番素直な気がしていて、気づけば午前中を選んでいます。
直射日光が当たっていたら、カーテンをひいてみる
お天気がよい日は嬉しくなります。でも。晴れているからといって、直射日光をそのまま当てるのは避けています。
直射日光が当たると、ルークの毛が光りすぎて白く飛んでしまったり、変にくっきりとした影が出てしまったりして、「なんか違う」感じになります。
そういうときは、薄いカーテンをひきます。
カーテン越しの光は、部屋の中に回り込んで、やわらかく広がります。
この「回り込んだ光」の中にいるルークとレイアの表情が、わたしはとても好きです。
布の表情も、光で変わる
エルエルポウズのバンダナやリボンを撮りながら、気づいたこともあります。
布も、光によってまったく表情が変わるということです。
とくに金襴の金糸は、やわらかい光の中でひそやかに輝きます。直射日光では光りすぎて、やっぱり、その繊細な美しさが飛んでしまう。
また、正絹のなめらかな艶も、回り込んだ光の中でこそ現れる気がします。
大切に織られてきた布の美しさも、光によって、魅力を最大限に引き出せるときと、そうでないときがあります。
布を美しく撮ることと、うちの子を美しく撮ることは、よく似ています。ienekoさんのキャットタワーと
今回の写真撮影は、愛猫との上質な暮らしを提案するienekoさんの新商品『リビングキャットタワー』の撮影でした。
木のナチュラルな質感と、ルークの毛色と、午前の光が重なった瞬間がありました。
「これだ」と思いながらシャッターを押しました。
光の選び方ひとつで、そこにある空気感まで写真に閉じ込められる気がします。
ペットの写真、光の選び方——わたしの場合
ペットの写真をきれいに撮るための光の選び方を、わたしの経験からお伝えするとしたら、この3つです。
① 午前中の窓際を試してみてください。わたしはここが一番好きです。柔らかい光が、猫の毛並みも布の質感もありのままに映してくれます。
② 直射日光が当たっていたら、薄いカーテンをひく。それだけで光が回り込んで、ずっとやさしくなります。
③ 金襴・正絹など伝統布は、柔らかい光でこそ本来の美しさが出ます。布を撮るつもりで光を選ぶと、うちの子もきれいに撮れます。
いかがでしょうか。
意外と特別な機材はいらなかったりします。
今日の光と、うちの子。愛おしい瞬間を撮るのに、十分だったりします。
ほんものフォト部は、エルエルポウズが「猫と暮らす審美眼」を発信するシリーズです。光のこと、季節のこと、布と写真のこと——ルークとレイアと一緒に、続けていきます。