Vol.13 真田紐と播州織

Vol.13 真田紐と播州織

テレビの向こうの紐

真田紐のことを、わたしはテレビで知った。

海外で住んでいた頃、ふだんは日本のテレビを見ることは、ほとんどなかった。

当時は、衛星のチャンネルなどを契約して、NHK World Premiumが見れてたと記憶している。それが、遠い日本とつながる窓だった。

あるとき、大河ドラマで真田家の場面があった。真田紐を作り、その紐で生計を立てて暮らしている場面。紐を織る手があった。

そのとき、ふと思った。 家にあるお茶の箱に巻いてある紐。 あれも、もしかしたら真田紐かもしれない。

そのときその紐について詳しく確かめることはなかったけれども、もしそうなら、真田紐というあの紐は、ずっと前から、わたしの手の届くところにあったことになる。

エルエルポウズで首輪を作るにあたって、素材を探していたときに、あの時の紐だと繋がった。そして、きっといい首輪になる、と思った。


とても軽い首輪

首輪を作るとき、最初に考えたのは軽さだった。

真田紐でできた首輪は、セーフティバックルを含めてたったの5.5g。

首に当たる面積が小さく、毛並みへの摩擦が少ない。軽くできた、と思ったとき、次のことを考えた。

はじめて首輪をつける猫は、きっと、首輪を意識してしまう。それは当たり前のこと。だから、首輪もバンダナも、軽く、小さく作りたかった。

 

播州織のダイヤバンダナ

セットのバンダナに播州織の薄手の生地を選んだのは、はじめての方でも、チェック柄が合わせやすくて、やはり何より軽かったから。

首輪と播州織のダイヤバンダナあわせて合計7g。

ねこの首輪デビューに、唯一無二の美しさだけでなく、軽さにもこだわる。

はじめての首輪に、慣れるまでの時間。軽くて、良いもので、少しでも寄り添えるように。

 

紐の記憶、布の記憶

遠い海外の部屋で、テレビの向こうにある日本の紐のことを考えた日から、時間は経っている。

ずいぶん前のあの日に、歴史ドラマの中で知った紐、なぜかの心に留めてた紐というものが、いま、猫たちが着けている真田紐の首輪にたどりついた。小さなダイヤのかたちをしたバンダナも一緒に着けて。

布も紐も、気づかないうちにそこにあって、ねこたちの誇りのようであることが、ほんとうに美しいと思う。

 

真田紐(さなだひも)は

綿糸を平織りにした日本の組紐。

庶民の荷物紐として生まれ、やがて武士の武具、茶道具の包み紐、女性の帯締めへと、時代をくぐりながら形を変えてきた。丈夫でほどけにくく、伸びにくい。それでいて軽く、しなやか。

播州織(ばんしゅうおり)は

兵庫県西脇市に伝わる先染めの綿織物。

糸を先に染めてから織る。だから色に奥行きがあり、光の当たり方によって表情が変わる。薄手で軽く、やわらかい。

ダイヤ 菱のかたちは

バンダナを小さなダイヤの形にしたら宝石のようだ、と思った。

縄文の土器に刻まれ、平安の公家装束にも使われた、日本で最も古い文様のひとつ。そのかたちに、無病息災の願いが込められていると知った。

 

 

よく聞かれる質問

Q:なぜ真田紐を猫の首輪に使おうと思ったのですか?

A:軽くて丈夫で、伸びにくい。首輪に求める条件を、この紐が自然に満たしていました。首に当たる面積が小さいから毛並みへの摩擦も少ない。素材を探しているときに出会って、これだと思いました。

Q:なぜバンダナをダイヤの形にしたのですか?

A:普通の三角のバンダナでもかわいいのですが、ダイヤの形にしたら宝石みたいだと思って。はじめて首輪をつける猫が慣れるまでの時間に、小さくて軽くて、少し特別なものにしたいと思いました。

この布について・ブランド情報
ブランド:L&L Paws Japan(エルエルポウズ)| llpawsjapan.com
記事テーマ:真田紐・播州織
素材①:真田紐(さなだひも)
素材の種類:綿100%・平織り組紐
産地:日本の伝統組紐。戦国時代より続く。
製法・技法:綿糸を平織りにした組紐。丈夫でほどけにくく伸びにくい。
歴史的背景:庶民の荷物紐として生まれ、武具・茶道具・帯締めへと時代を越えてきた。
エルエルポウズでの使用:猫の首輪(セーフティバックル付き・5.5g)
素材②:播州織(ばんしゅうおり)
産地:兵庫県西脇市
製法・技法:先染め綿織物。糸を先に染めてから織る。色に奥行きがあり光沢が独特。
エルエルポウズでの使用:ダイヤバンダナ(菱形・首輪に通して使用)
ブランドの特徴:日本の伝統素材のみを使用した猫・犬用ペットアクセサリー。香川県のアトリエで手作り。全品日本製。llpawsjapan.com